共通テストを終えて

― 今年の数字から見えること、そして次の一手 ―

2026年度の大学入学共通テストが終了しました。
まずは受験生の皆さん、本当にお疲れさまでした。

各予備校の速報では、今年の共通テストは昨年度よりやや平均点が下がる見込みとされています。
当塾の塾生たちも、この日に向けて全力で準備を重ねてきました。
力を出し切れたお子さんも、緊張の中で悔しさを残したお子さんもいますが、全員が本気でこの試験に向き合い、やり切ったと感じています。
今年の現状出ている情報から、少しまとめてみましたのでよろしかったら、ご覧ください。


今回の写真:大曲駅前校の風景

教室の階段には、生徒たちが日々目にする「格言・金言・名言階段」を設けています。
その中で、3階の踊り場には、私が中学校卒業の際に恩師から教わった
「小人閑居して不善を為す」 という言葉を掲示しています。

内にこもった考えにとどまらず、いろいろなものに目を向け、
一つの考えに固執せずに生きる——
そんな戒めとして、今の塾生たちにも伝えたい言葉です。

毎日何気なく通る階段ですが、
その中の一つの言葉が、生徒の心に少しでも残ってくれたらと思っています。


■ 全体平均と今年の傾向

情報Ⅰを含めた 1000点満点ベース で見ると、

  • 文系:約590点前後
  • 理系:約600点前後

が現時点での目安となっています。

平均点に影響したのは、

  • 国語
  • 数学ⅠA
  • 情報Ⅰ

といった、思考力・読解力を強く求められる科目でした。


■ 教科別に見るポイント

  • 国語(200点)
     平均:約116点/やや難化
     → 読解量と論理的思考で差がついた
  • 英語(200点)
     R:約63点(やや易化)/L:約55点(昨年並み)→合計約118点
     → 得点源にできたかどうかで明暗
  • 数学(200点)
     ⅠA:約47点(やや難化)/ⅡBC:約54点(昨年並み)
  • 理科(各100点)
     物理:平均 約45〜46点(やや厳しめ)
     → 思考力・計算力が求められ、得点差が出やすかった
     化学:平均 約56〜57点(やや易化)
     → 基本問題を確実に取れたかどうかがポイント
     生物:平均 約54〜55点(概ね昨年並み)
     → 問題文の読み取り精度が得点に直結
     地学:平均 約44点前後(やや難化)
     → 問題量と処理スピードで苦戦する受験生も多かった
  • 社会(各100点)
     日本史探究:平均 約62点前後(昨年並み)
     世界史探究:平均 約60〜61点(概ね昨年並み)
     地理探究:平均 約61〜62点(やや取りやすい)
     公共・倫理:平均 約64点前後(比較的安定)
     公共・政治経済:平均 約63点前後(昨年並み)
       → 社会科目は全体として 大きな難化はなく、安定した得点分布 となった
  • 情報Ⅰ(100点)
     平均:約57〜60点/実質的に難化
     → 「時間が足りない」という声が多い科目

■ 秋田の受験生にとっての共通テスト

今年の共通テストは、日頃から丁寧に学習を積み重ねてきた生徒が評価されやすい試験でした。

秋田の受験生は基礎学力が高い反面、初見問題や思考型問題への対応で差がつきやすい傾向があります。だからこそ、「高3になってから頑張る」ではなく、早い段階からの準備がますます重要になっています。


■ 今、動いている高2・高1生もいます

現在、大曲駅前校では、受験生以外の高校生を対象に

  • 国語
  • 化学

共通テスト対策ゼミを3月末まで実施中 です。「まだ受験学年ではない」からこそ、基礎+共通テスト型の思考に早く触れることで、来年・再来年の伸び方が大きく変わります。


■ 情報Ⅰは、これからの受験で外せない

国公立大学前期試験では、多くの大学・学部が 情報Ⅰを合否判定に含めています
もはや「おまけ科目」ではありません

※共通テストにおける情報Ⅰについて、 『今後なくなるのでは?』という噂も一部で聞かれますが、現時点で文科省・大学入試センターから情報Ⅰを廃止するという公式な発表はありません。教育改革の一環として導入された科目であり、当面は共通テストの科目として継続されると考えて間違いないでしょう。

そのため当塾では、今年度3年生にも提供しておりましたが、高2・高1生を対象とした「情報Ⅰ 共通テスト対策コース」を、夏休み明けから開講予定です。


■ 高2・高1の皆さんへ

今年の共通テストから、はっきり言えることがあります。

準備は、早く始めた人が確実に有利になる。

国語・数学・英語は、短期間の詰め込みで伸ばせる科目ではありません。
日々の積み重ねが、そのまま得点力に直結する科目です。
一方、理科・社会・情報Ⅰは暗記要素も多く、短期間で点数を伸ばせる部分も確かにあります。
ただし高校入試と決定的に違うのは、暗記すべき分量と理解の深さが比べものにならないという点です。

だからこそ、
高校2年生は「まだ1年ある」ではなく、「もう受験が始まっている」と考える必要があります。
高3になってから新しい内容を理解し、共通テスト形式に慣れ、二次試験対策まで行うのは、想像以上に時間が足りません。

また、高校1年生にとって今が重要なのは理由が違います。
高1のうちにできた「取りこぼし」は、そのまま高2・高3へと積み重なり、後になってからでは取り返すのが非常に難しくなります。
この春に向けて、基礎を固め、理解が曖昧な部分を一つずつ埋めていくことが、将来の受験勉強を大きく左右します。

ここを後回しにしてしまうと、高校3年生になってからの受験対策、共通テスト対策は、どうしても間に合いません。
「まだ先」と思っている今こそが、一番差をつけられるタイミングです。


■ 最後に

共通テストはゴールではなく、通過点です。
高3生はここから出願・二次試験へ。
高2・高1生は、すでに次の共通テストが始まっています。

秋田からでも、全国と戦える。
そのための準備を、これからも一緒に進めていきます。


代表プロフィール
株式会社E-changes labs 代表 挽野 仁

学習塾の運営を通じて、学力の向上はもちろん、努力を続けることの大切さを子どもたちに伝えている。
結果がすぐに出ることばかりではない受験や勉強だからこそ、考え、悩み、踏ん張る経験が、その後の人生を支えると信じ、今も教室の現場で子どもたちと向き合っている。
地域に根ざした学習塾として、子どもたちの未来に少しでもプラスになる場所であり続けたいと考えている。

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